倫理実証主義

論理実証主義とは1920年代から30年代の初めにかけて、ナチスによって解散させられた時期まで、ウィーン大学を中心上して活動してきた一違の哲学者達、つまりウィーン学派の提唱した哲学思想のことです。広く見れば分析哲学の一流派と見てさしつかえありません。解散後アメリカに亡命してからも研究を続け、クワイン、エヤー、ステッビングらの有力な同調者を得ました。
この学派の基本的な意図は、従来の哲学につきまとう形面上学的な曖昧さと、無意味性を攻撃しようとするところにありました。そのためには、形面上学に固有な実体概念を破壊し、検証可能な命題を論理的に明確化する仕事が必要となり、いわゆる物理言語と称する人工言語をくふうし、これを命題の基本型、つまり原子的命題と言います。こうして、数学、論理学などの命題を分析的にここへ還元してみることによって、その命題の有意味性を、論理的構造において検討しようというのです。しかも原子的命題の真偽は経験によって確かめることができるために、これらの組合わせである諸命題の真偽はおいおいに計算できるとされ、実証主義と言われる特性がはっきり示されていました。しかし命題の墓本型を、一定数に限定した論理的原子論は、経験科学の進歩に伴い、認識上無意味とされていた命題が有意味になったり、その逆の場合もあり得るために、このアブリオリズムを自ら清算する努力が払われ、トレブンスの原理でカルナップによって、1950年から提唱されています。

philosophy

          copyrght(c).philosophy.all rights reserved

philosophy