プラグマチズム

プラグマチズムとは実用主義と訳され、アメリカ哲学者パースの造語になりますが、ジェームズがこれを自説のために用いてから、頻繁に言われるようになりました。その中心は知識を生活のために実際に役立てよという主張で、知識か真理であるか否かは、生活実撰に利益するか否かかによって決定されるということで、一般にはジェームズの根本時経験論、デューイの器具主義、ミラーのヒューマニズムを総称して、アメリカ・プラグマチズムと呼んでいます。デューイは従束の哲学が非生産的であるのは、抽象的で、空想に落ち込んでいたからだと言い、実験的経験諸の必要を力説しました。これによると、過去の経験によって未来の結果を予測し、それを行動に移して検証したものをさらに新たな行動の原理とせよということでした。デューイは実際の効果を重視する点でプラグマチスポであり、知性の創造性を説く意味では行動主義者であり、精神の自由を強調する点では自由主義者でした。つまりこれは20世紀初頭のアメリカ精神の神髄を圧縮したものであり、戦後日本でも思想の科学一派を通じてこの思想は多くの学者の上に影響されましたが、これは、思想単独の現象としてではなく、政治的アメリカ依存の反映として理解されるべきでした。

philosophy

          copyrght(c).philosophy.all rights reserved

philosophy