実証主義

実証主義とはフランスの社会哲学者オーギュスト・コントの創始した思想のことで、形面上学への反発が主導力となっていました。したがって、現象の背後に不可知的な、超経験的な実体を認めず、観察や実験や集計によって実証された事実のみを認め、これを基礎として社会の歴史現象を説明することを要求しています。また方法的にも事実の共存と継起という思考原理以外には、第一原因とが終極目的を導入して説明することを拒否しました。オーギュスト・コントの主張によれば、実証的ということは、リアルなこと、有用なこと、確実なこと、精密で有機的なこと、相対的なこと、そして同情的なこと、などを含むと言います。現代では、デュルケームが代表者であり、社会現象を哲学的に解釈することを許さず、因果律によって経験的実験的に記述し抽象されることを強く主張しています。

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