ヒューマニズム

ヒユーマニズムとは人間中心主義とも言い、発端は遠くギリシャ、ローマ時代にありましたが、著名な傾向としては、中世後期の極端な神中心に対して、ギリシャの人間主義を復興させ、人間性を奪回しようとしたルネサンス・ヒューマニズムが、もっとも典型的なものとされています。人間の本質的な部分が抑庄されたとき、これをはね返す要求は、すぺてヒューマニズムの名をもって呼ばれて良く、例えば啓蒙主義の行きすぎた合理的偏向に対して感情の復権を要求したドイツ・ヒューマニズムの場合です。著名なヒューマニストとしては、古くはミケランジェロ、エラスムス、カント、ポルテールなどで、近代では、トルストイ、 ロマン・ロラン、トーマス・マンなどがあります。ゴリキーによるブロレタリア・ヒューマリズムは最も新しいヒューマニズムで、社会主義社会における人間性について多くの示唆を与えていました。毛沢東の文芸論や整風論にもまた同じ方向に立つヒューマニズムが見られました。

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