多元論

多元論とは世界の本源を多数の実体にありとする世界観で、この世界観の発洋はすでにギリシャの自然哲学のうちにありました。エンベドクレス、アナクサゴラスなど、近代の自然科学もまた例をあげると、20種の元素をもって世界物質は構成されている。と説いた前世代の化学者など、多元論とみることがです。これは堆物論でもあります。なぜなら、物質的元素の多元をしか認めないからで、本源的には唯物論的一元論に帰着します。また近年の原子物理学も、原子の徴粒子の質的差による多種性を認めるかぎり、多元論的であるということができます。これに対して唯心論的な多元論の代表者としては、モナド単子の多数性を強調しながら、しかもその精神性を説いたライプニッツをあげるべきです。これもまた、本源的には唯心論的一元論に還元されます。

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