世界観

哲学での世界というのは、人間がその中で生きているその場を言います。よって、宇宙、地球、国家、社会、集団、家なども世界の一種であり、このような世界をどう提えるかが世界観と言われます。すべて人間は、一人の例外もなく世界観を持っています。なぜなら、自己の世界について一定の見識なしには、一日も生きて行けないからで、しかし世界観は必ずしも自覚されているわけではありません。一般には、やり方と考え方として現われるのが、その自覚されない世界観なのです。しかし自覚されないでも、外には性格や人格として現われ、自覚された世界観は、哲学を形成します。よって一部を除けば、哲学と世界観とは、ほば同義話と考えてよく、人生には直接役に立つ世界観、つまり生活的な物の考え方は、自己の生業や境遇や専門の影響を受けることになります。しかし、専門哲学においては、種々の世界観にあまねく共通した特徴をとらえそれを体系化した上で、世界観を唯心的と堆物的とに大別しています。

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